「人は何歳になっても恋する生き物である」
みなさん、こんにちは!
クゥーちゃんです。
なんだか意味深なタイトルと出だしで始めてしまった文章なんですけど・・・(汗)
今回は、年甲斐もなく恋の病にかかってしまった?ある?中年男性のお話です。
ある中年男性とは誰なんだ?
と、
どこからか鋭い突っ込みが飛んできそうですが、そんな野暮な質問には、
と、頭を下げてこの文章を書き進めていこうと思います。
「こいのやまい」と書くくらいだから、「恋」は「病気」なんです。
そう、一種の感情の病気・・・
病気なんだから直せばいいだけなのだけれど、
久しぶりに芽生えたこんな気持ちを自分の中から強引に抹殺してしまうのもなんだかもったいないように思えてしまい、この文章を書くことにしました。
そんな気持ちを大事にしすぎたあまり、世の中には「自分の家族関係」を崩壊させてしまった人も少なからずいることでしょう。
人を好きになる気持ちは、ある日突然やってきてしまう・・・
それを神さまからのプレゼントと受け止めるのか、試練と受け止めるのかは自分次第・・・
一応断っておきますが、奥さんにお伺いをして許可を頂いてから書いた日記です。※しなかったら離婚もある
良かったらひまつぶしに読んでみてください。
単身赴任生活5年目の孤独と彼女との出会い
2018年の9月を迎え、俺の単身赴任生活は5年目に突入しようとしていた・・・
この事実から導き出せる単純明快な答えは、
単身赴任者は、とてつもなく孤独でさみしいということだ。
好きで結婚した女性(奥さん)と、その人との間に授かった子供たちと離れ、、生きていくためとはいえ、会社との契約とはいえ、5年も離れて暮らすなんて、
さすがに長すぎる!
で、
矛盾なのだ!
「供に生きていくことを誓って暮らしはじめた」のに、「生きていくために家族と離れて暮らす」なんて俺の人生的には矛盾以外のなにものでもないのだ。
1年や2年の単身生活ならまだしも、5年目となるとさすがにしんどくてつらくなってきている自分がいた。基本的には超ボジティブ思考の俺だが、ここまでメンタルをやられそうになった原因は新潟県の気候のせいだと思っている。
新潟県は夏が終わると「晴れの日」が極端に少なくなる。秋から冬にかけて「晴れ」の頻度は減ってゆき、冬の間はほどんどが「曇り・雨・雪」のどれか・・・
「表日本」と呼ばれる太平洋側で生まれ育ち、ちょっと前まで長野県の突き抜けるような青色の空の下で過ごしていた俺にとって、最悪のタイミング(夏の終わり)から新潟へ住み始めたことは単身赴任生活の孤独を助長するきっかけになり、憂鬱な気分で過ごす日々が続くようになった。
これは「冬季うつ病」といって、ある一定の季節にだけ「気分が落ち込む」「疲れやすい」「やる気が起きない」などの症状が現れる季節性うつ病(季節性気分障害または季節性情動障害などともいう)と呼ばれる病気の一種らしい。
環境に慣れることによっても症状は緩和されるし、春になれば自然と治癒する場合が大半ということ。、実際、春になったら嘘のように憂鬱な気持ちはなくなってしまったのだけれど・・・。
そんな憂鬱な気持ちで暮らし始めたころ、俺は彼女に出会った。
彼女と出会ったのは一昨年(2018年)の9月、長野の事業所が閉鎖になり新潟へ転勤して間もないころだった。イレギュラーな俺の異動の少し後、秋の定期異動で彼女は同じ事業所へ赴任してきた。
入社3年目で、とある部署の責任者として着任した彼女は一流大学出のエリートらしい・・・
(¯―¯٥)・・・
ふ~ん。
俺の感想はそれだけだった。
最近うちの会社は「働かないおじさん」を排除するためか、若年次の社員を時期尚早に部署の責任者へと意識的に登用していた。きっとこの娘も会社からの刺客の一人なんだろう。もっとも彼女自身にそんな自覚はないのだろうけど・・・。数年後には、実力以上の業務に心が折れて退社しているか、苦難を乗り越えて出世し偉くなっているかのどちらかなんだろう。近い将来、自分の上司になって顎(あご)で使われてるのも全然ある・・・
まぁ、俺は今のところ「馬車馬のように働くおじさん」ではあるのだけれど・・・
彼女に対する感想はそれだけだったのだが、男の悲しい嵯峨(さが)ともいえる異性に対するルックスチェックとスタイルチェックだけは無意識のうちに完了してしまっている俺がいた。
この能力だけはどんなに処理速度の速いCPUにも決して劣ることはない。
アァ、男ってのは、つくづく下世話な生き物だよ・・・
顔?まぁ、可愛い系・・・細目、目の細い子は好きだな・・・笑うと歯を見せる子、でも歯ぐきまで見せなくても・・・う~ん、あまり好みではない・・・体型、スレンダー、というより痩せすぎでしょ?やはり出るところが出てメリハリのある女性が好みなんです、僕は。
一通りの項目を超高速処理して分かったことは、「彼女が自分のタイプの女性ではない」ということ。
だから、
そういう不謹慎な意味でも、
ふ~ん。
だったのである。
(注)タイプだったらどうすんだという突っ込みはしないように。以上!
僕は必要以上に彼女に優しくしてしまったのかもしれない
着任してからの一カ月はお互い忙しくてほとんど接点もなかったのだが、ある時仕事のことで役所へ行かなければならなくなり、同じ目的があった彼女と社用車で役所へ向かい事を済ませることになった。
自動車免許は持っているもののペーパードライバーで運転に不安があるため、彼女から一緒に乗せていってほしいと頼まれたからだ。
仕事上のことなので断る理由などなく、二人して社用車に乗り込んだ。このあたりの地理には不慣れであったため、てっとり早く自分のスマホのグーグルマップに目的地を音声入力していた時、
「おぉ、かしこい!」
と、茶目っ気たっぷりに彼女が言ったことを憶えている。
「今どきのおじさんはグーグルマップくらい使いますがな」と心の中で言い返しつつ、目的地に着くまでの間、とりとめのない話をした。
話をしてわかったことは、彼女が同じ愛知県の出身であるということ・・・500キロも離れた地で同郷の人に出会うとおのずと親近感も湧くものだ。行きの道中では同郷の話で随分と盛り上がった。
少し打ち解けたせいからか、役所での用事を済ませた帰り道、彼女は唐突にこんなことを打ち明けてきた。
「私、前の事業所の上司がパワハラする人で・・・仕事、うまくいってなかったんです。うちの会社って、体育会系というか、そういう人、多いですよね?」
俺は「まぁ、多いかどうかは別として、そういう人もいるよねぇ・・・」とだけ返事をした。
・・・・
俺も随分昔に彼女と同じような質問を誰かにした覚えがある・・・誰に聞いたかは忘れてしまったが、多分、自分の心を開くことのできた数少ない会社の先輩だったように思う。彼女は前の事業所ではつらい思いをしたんだろう・・・それがトラウマになって、きっと今はとても不安なんだろうな・・・
誰もが新しい環境で仕事を始める時は不安なものだ。そこに経験とか年齢は関係ない。俺だって不安じゃないと言ったら嘘になる・・・
俺 「・・・でも、人間的に素晴らしい人もいますよ。少ないかもしれないけど」
彼女「そうですよね」
俺 「例えば、僕とか」
彼女「・・・・(笑)」
俺 「冗談ですよ」
彼女「いえ、○○さんは素晴らしい人です。今日だって助けていただいて、本当にありがとうございました!」
俺「いえいえ。まぁ、お互いがんばりましょう。」
彼女「ハイ!」
彼女は少しだけ元気になったように思えた。
しかし・・・
( ̄▼ ̄)!!!
ヴハア゛~やっちまったよ、俺
出たよ!不用意な優しさ、チャラいナンパ師みたいな切り替えし・・・
いい歳してなに格好つけてんだよ俺!今のは下心一ミリ以上はあったぞ!絶対!
既婚者は下心を一ミリ以上出してはいけないのである。「勇み足」どころかそれは「死罪」に等しい・・・
俺は即座に呼吸を止めて、自分自身を窒息死させてやりたい衝動にかられた・・・
こう見えても俺は、「公」と「私」と使い分けるプロを自負しているのだ。
奥さんからも、「あんたは打ち解けていない人にはぜんぜん話をしないくせに、打ち解けた後は別人のように話をするんだから」と度々ご指摘をうけていたのだが・・・
少し打ち解けたからといって、なんだ!この下心チラ見せの糞オヤジっぷりは!
自分の軽薄な言動に猛省しつつ、この場は終わりを迎えたのだが、これをきっかけにして彼女は俺に事あるごとに頼ってくるようになってしまったのである。
彼女の視線は僕を○○にする・・・
着任以来、彼女は本当に頑張って自分の仕事と向かい合っていた・・・
実力以上の業務に必死に食らいつき、昼休憩を夕方近くにとって昼食?の弁当をあわてて掻き込んでいる彼女の姿を度々目にした。
そんな彼女は、初々しくて、ほほえましいな
と、
昼休憩をしっかり一時間とった上で、夕方煙草吸いに休憩室へサボりにいく俺は思っていた。
ひたむきで真っ直ぐという言葉がそのまま当てはまる・・・
直観的に、この子は伸びるなとも感じた。
上から目線で、何様的な言いようになってしまうが、仕事のできない俺でも、「上がっていける奴」の定義くらいはこれまでの経験上わかる。そういう奴に共通する「がむしゃらさ」を彼女は持ち合わせていた。
君に足りていないのは経験だけだよ・・・
経験のなさから彼女は度々失敗をし、俺に相談をしてきた。
俺はその度、彼女にアドバイスしたり、自分で作成した業務計画書なんかを仕事の参考になればと思いあげたりした。
まぁ、一応先輩だからね・・・
そこに変な感情はなかったんですけど・・・
ある種の違和感に気付いたのは、週に一度行われる会議の最中、俺の発表の時だった。
プレゼン中に「視線」を感じたのだ。
俺がプレゼンしているんだから、周囲の視線が俺に集まるのはごく当たり前のことなんだが、そういう一般的な類のものとは別のものだ。
条件反射してしまい、その「視線」を辿っていくと、彼女と目が合った。
ドキッ、(>_<)
プレゼンの場には彼女を含め三十人くらいの人がいたし、その中の一人と目が合うなんて少しドキッとしてしまった。
う~ん、まぁ、普段から彼女のことを何かと助けているし、少しは感謝と尊敬の念を持って俺の発表を聞いてくれているんだろうな・・・
そんなことを考えながら発表を続けていくと、暫くしてまた目が合ってしまう!
彼女は目が細い・・・目が細い人と「目が合ったと感じる」のは至難の業だ。だって瞳が見えないんだもん!どうしてそう言い切れるのかというと、うちの奥さんの目が細いから。だから奥さんはいつも微笑んでいるように見える。そこがたまらなく好きだ・・・
目力(めぢから)が強くて、いつも不機嫌そうに見られてる俺とは正反対。人は自分が持ちあわせていないものに魅力を感じ、惹かれてしまう・・・
「お互いの目が合った」という既成事実は、当人同士だけが持ちうる「秘密」なのだ。俺はこの刹那、「二人だけの秘密」を彼女と共有してしまうことになってしまった・・・
それにしても、2回も目が合うかな・・・
俺の経験上、短時間に異性と2回も「目が合う」なんてことは、互いのことを意識しはじめて恋仲に発展する男女のそれ以外考えられないのだが・・・
ウォ~~
W(`○´)Wウォ~
(//∇//)ハウッ!
やめてくれ~、俺を勘違いさせないでくれぇ~
単身赴任のさみしいおじさんという生き物は間違いなく「勘違い属性」である。
さみしいが故に、
偶然の出来事を自分の都合よく拡大解釈し不毛な妄想を働かせてしまう悲しい生き物なのだ。
もっと他にやらなくちゃいけないことが沢山あるのに!
目の前にピストルがあったら、ニルバーナのカートコバーンのように自分の頭を打ちぬく勇気まではないにしろ、ピストルの角で頭を小突くくらいはしていただろう。
※ニルバーナはアメリカの伝説のロックバンド。カートコバーンはボーカル兼ギターで自殺した。
・・・
それからというもの、俺は彼女を妙に意識してしまうようになってしまった。
でもなぁ~、やっぱり感じるんだよなぁ、見られてるって・・・
別に声を大にして「俺の勘違いなんかじゃない」って主張したいわけじゃないんだけど・・・
俺がコピー機の前に立つ・・・振り返ると、彼女が慌てて目をそらす・・・
中年のおばちゃん社員に冗談を飛ばす俺、向い側の斜め左に座っている彼女がクスっと笑う・・・
彼女は結構どうでもいいことで俺に話しかけてくる・・・「承認の印鑑ください!」とか・・・
別に他の人に借りればいいじゃん!
そういう時、彼女は必ず必要以上な「笑顔」を作る・・・
なにもそこまでキラキラさせなくても・・・
あ~
あ~
あぁ~~
これ、全部俺の勘違いですか?
※結局、声を大にして主張してんじゃん!
・・・・
ま、どうでもいいや・・・
考えるだけ不毛だし、疲れる・・・
少なくとも、会社の先輩として彼女に嫌われていないことだけは確かだ・・・
それでいいじゃないか・・・
それでいいんだよ・・・
疲弊しながら、俺は「もう一人の自分」に向かって静かに話しかけていた・・・
後編へ続く
ぐだぐだ書いているうちに、5000字をとうに超えてしまったので続きは次回に書こうと思います。
でもなぁ、これ
続き書けるのか?俺?※ちょっと自信ない・・・
貴方の応援が書く力になる!はず?
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ちなみに今回の記事のタイトルにパクらせていただいた大好きな小説はこれです
ではまた!
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