みなさん、こんにちは!
クゥーちゃんです。
今回はジャニーズの人気アイドルグループ「TOKIO」の山口達也さんが起こした事件について、同世代のおじさん視点で率直に書いてみようと思います。
今回も物申す系ブログです。
この事件に関しては、メディアに大々的に取り上げられ、知らない方はいないと思いますので、詳細は割愛させていただきますね。
以下はあくまで山口さんと同じ世代であり、アイドルにも無知なおじさんの所感ですので、
暇つぶし程度にお付き合いしていただけたらと思います。
中年アイドルも苦難の時代
普段、あまりテレビも見ない上に、ジャニーズ事務所のアイドルにもあまり興味がないので
驚いたのですが、山口達也さんって46才なんですね。
TOKIOの他のメンバーも
城島茂(じょうしま しげる)さん 1970年11月17日生(47歳)
国分太一(こくぶん たいち)さん 1974年9月2日(43歳)
松岡昌宏(まつおか まさひろ)さん 1977年1月11日(41歳)
長瀬智也(ながせ ともや)さん 1978年11月7日(39歳)
みなさん結構いいお年というか、平たく言ってしまえば、みな中年。
全員おじさんと呼ばれても差し支えない年齢です。
老いというものはアイドルであろうとなかろうと、我々中年には平等にやってくるわけで・・・
これくらいの年齢になると、近くの文字が見れない(老眼)とか、一日の疲れがとれない(慢性疲労)とか、髪の毛が衰退していくとか、いろいろあるわけですよ。
それを感じさせない彼らの努力というのは、職業柄とはいえ尊敬に値しますね。
老いに逆らって若さを維持してゆく努力の大変さは同世代(当事者)にしかわかりませんから。
それに加えて、
アイドルとして生き残っていくってことは、年齢を重ねるに伴って難易度が上がっていくわけですよ。
アイドルって、ファンのほとんどが女性だから、若いころは手の届かない憧れの異性として、または疑似恋愛の対象として支持される部分が大きいのでしょうが、年をとればそういった要素も必然的に小さくなっていきます・・・
人気を維持し生き残るためには、グループとしての努力はもちろんのこと、メンバーそれぞれのプラスαの努力も必要になってくるでしょう。
今現在、同じ事務所に在籍している若いアイドルも、彼らの市場(シェア)を脅かす脅威になる可能性だって十分あるわけですから。
中年になっても第一線のアイドルであり続けることは僕らの想像以上に大変なのでしょうね。
だた、それだけに抱え込むストレスも半端ないのではないかと・・・。
山口さんのストレス要因が何であったかは知る由もありませんが、一見、煌(きら)びやかに見える芸能界にもストレスフルな日常があり、それが今回の事件の引き金になってしまったのは間違いないと思います。
誰が山口さんを裁けるのか?
しかし、驚いたのは、各放送局のワイドショーに出てくる大多数の芸能人やコメンテイターの
善人面のすごいこと。
俺が歩く常識、正義だと言わんばかりに山口さんのことを非難します。
あなた達は一点の曇りもない、完璧な人間なんですかぁ~?
あなた達は、神さまですかぁ~?
って、思わず突っ込み入れたくなりましたねぇ。
ワイドショーの中では山口さん=極悪人の図式で、ほぼ全員が集中攻撃をし、SNSなどのソーシャルメディアにおいても、自分自身のことは棚に上げて、匿名を利用して言いたい放題・・・
この世論の一方通行を見てると、ちょっと怖いなと・・・
山口さんのことを、大人になりきれない子供とか言っている人もいますけど、自分はそうは思いません。
あくまで自分自身を顧(かえり)みてしか言えないんですが、
一人の人間には、いろいろな欲求や感情(善も悪も)が混在していて、それを理性でコントロールしていると思うんですよね。
山口さんの場合、お酒を過剰に摂取したことによってコントロール不能になり罪を犯してしまった。
このようなことは大なり小なり、どんな人にも起こりうる危険性があることではないかと・・・
山口さんがしてしまったことは、犯罪であり、許されないことですが、
「罪を憎んで人を憎まず」という客観性がメディアの中に存在したかと言えば疑問が残ります。
逆に自分達のストレスを山口さんの事件にかこつけて発散してるような「気持ち悪さ」さえ感じてしまいました。
事件の記者会見を見ましたが、
山口さんは、脂汗を流しながら、小刻みに体を震わせ、声を震わせながら、
記者の質問に答えていました。
あの会見はリアルすぎて、演技臭さの微塵も感じませんでした。
極度の緊張状態の中、今の自分を失ってしまう恐怖心に怯えながら語っているかのように見えました。
これを自分のような一般の会社員に置き換えて考えたら、全従業員の目の前で自分が犯した罪について謝罪するようなものですが、そんなことはまずありえませんし、実際にやってしまったら、それを強要した会社側も問題になるでしょう。
企業に属する社員がこのようなことをしてしまった場合、社内の風紀を乱さないよう秘密裏に処理され、懲戒解雇などの処分が下されるのが一般的です。
そういうわけにはいかないのが、人目に自分をさらして生きている芸能人のつらさでしょう。
芸能人は自分自身が商品であり人気商売ですから、ファンやスポンサーに謝罪する義務は避けられないと思います。しかし、不特定多数の人にむけて自らの恥をさらし謝罪するというのは過剰すぎる気がします。他のメンバーとグループを守るためとはいえ、会社(所属事務所)のとった選択は本当に適切だったのでしょうか?
今回の犯罪よりも重い罪を犯した一般人でも、最低限のプライバシーは守られるのですから、当然山口さんの基本的人権は守られて然るべきですし、あの会見は彼自身の人格を破壊しかねない残酷なものだったと思います。
山口さんにとっては、被告人として法廷に立つことよりも、つらい瞬間だったのではないでしょうか?
会見の中で山口さんは、
許されるのであれば、グループに戻って活動を続けたい
と言っていましたが、
これは、謝罪した上での、彼のリアルな本音でしょう。
その発言に対するコメントの中には、
できることならグループに残りたいなんて考えが甘すぎる。ありえない。
俺だったらあの場でああいうことは言わないし、言えない、言うべきではない。あの場で引退って言う!
そんな正論を豪語している方が多数いましたが、
はたして、罪をおかした自分を全国民にさらさなければならないあの状況下で、
そんなカッコイイことが言える人が何人いるのだろうか・・・
そんな疑問はさておき、
山口さんのカッコ悪い発言に、ある種の人間臭さを感じてしまったのは私だけでしょうか?
この事件は相手方との示談が成立し、検察側は起訴猶予と法的には解決しています。
その処分にそれ以上もそれ以下もありません。
山口さんの犯した罪を裁くことができるのは法律だけなのです。
被害者の女子高生は悪いのか?
ソーシャルメディアを見ていて多かったのが、
夜8時に成人男性の自宅へ、ノコノコと出向いて行った被害者の女子高生達も悪い!
という意見ですが、これはどうなんでしょうか?
結論から言ってしまうと、女子高生は悪くないでしょう。
このような意見を言っている人達の多くは、自身のリスク管理能力が優れているのだと思います。
自動車の運転で例えるなら、常に事故の危険性を警戒しながら運転する行動である、
「かもしれない運転」ができる人達です。素晴らしいんじゃないでしょうか。
ただ、人間関係において、仕事上付き合いのある相手に対して警戒心を持つということは、大人でもなかなか困難だと思います。仕事を円滑に進めるには相手との信頼関係が必要になりますし、これと相反する気持ちを持ち合わせるということは非常に難しい。未成年であればなおさらでしょう。
これに対し、
常識的に考えて、親が抑制すべき!親の管理が甘い!
というような意見が飛んできそうですが、これも一理あるようでない意見です。
親によって常識の尺度にも違いがあるでしょうし、リスク管理能力にも個人差があるからです。
随分昔のことですが、クゥーちゃんの地元名古屋の高校生がアメリカへ留学した時に
銃で撃たれて亡くなるという事件が起こりました。
ハロゥインの時期、お菓子を催促しに一般家庭を訪れた際、不審者だと誤認され銃で撃たれるという事件だったと記憶しています。
この時も、
アメリカは銃社会(銃を携帯することが法律で認められている)のだから、子供を留学させるなら親がそういったことを教育して、もっと危機意識を持たせるべきだったという世論がありました。
親が子どもを教育するかしないかを議論するのであれば、したほうが良いことは明白です。
しかし、アメリカに長く住んでいる国民でさえ、同じようなケースで命を落としてしまう人もいます。
銃を所持することが認められる国である以上、銃を使用する側に大いに責任があるのです。
これは今回の山口さんの事件に関しても同じことが言えるのではないでしょうか。
女子高生の立場からすれば、仕事上のパートナーである山口さんに対しての信頼もあったでしょうし、彼に対して疑いの眼差しを持って接することは、彼女達はもちろんのこと、彼女達の親でさえも、そう考えることが困難であったはずです。
未成年者と仕事をしていた以上、山口さんの行動に大人としての責任があり、問題があったことは明白です。
ストレス社会を生き抜くために
今回はTOKIOの山口さんが起こした事件ついて、個人的な所感を書いてきたわけですが、
地位も名声もあるアイドルが、その全てを失ってしまうほどの犯罪を起こしてしまった原因とは一体何だったのでしょうか?
同年代の自分が考えるに、やはりそれは生きてゆく上で積り積もってしまったストレスなんじゃないかと思います。
サラリーマンの世界でも、パワハラやセクハラが問題視される時代です。
やってはいけないと、ほとんどのサラリーマンが頭で理解していながら、それでも度々事件が起きてしまうのは、私たちが生活しているストレス社会の根本が根深いものであるからだと思います。
自分に降りかかってくるストレスと向き合い、それを上手く消化にする術(すべ)を持つことが、現代を生き抜く上では必須なのではないか?
そんなことを、自分とは無縁の遠い芸能界で起きた事件を通して感じたわけです・・・
自分の弱さと向き合い、
お酒に逃げず、他人に当たることなく、
この年になって、どう生きるべきか?
いろいろと考えさせられた事件だったように思います・・・
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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