みなさん、こんにちは、
クゥーちゃんです。
今回は、発達障害の部下を持った経験のあるクゥーちゃんの体験談を語ったブログです。
前回の続きになります。
前回のブログ⇒大人の発達障害と特徴 発達障害の部下を持ったことがありますか?その①
前回のブログでは、新しく着任した部下M君へ発達障害の疑いを持ちながらも、もうしばらくは様子をみようと心に決めたクゥーちゃんでしたが・・・
とんでもないことが起きてしまい、なんとかせざるを得ない状況に追い込まれてしまいます。
棚卸にて50万円の欠損を出す!
事件は月に一度の棚卸(たなおろし)の時に起きました。
クゥーちゃんの勤める会社では、一カ月に一度棚卸業務があります。
具体的には、
商品の数量をカウントし、実際の在庫金額と帳簿上の在庫金額の差異(さい)を確認する業務です。
これは、その月の営業数値を確定させる大変重要な業務です。
理想的な結果から先に言うと、
実際の在庫金額=帳簿上の在庫金額ということになります。
実際の在庫が帳面上の金額とぴったり合っている状態ですね。
全く問題はありません。
逆に最悪な結果はと言うと、
実際の在庫金額<帳簿上の在庫金額
実際の在庫金額が帳簿上の金額が少ない状態。
この結果だと帳簿上であると想定された在庫がないわけですから、欠損が生じます。
つまり、営業利益が目減りするわけです。
企業の最終目的は営業利益の追求にあるわけですから、営業利益が目減りすることはあってはならないことです。
そのような重大な業務において、
クゥーちゃんは、自分が管轄している部署の棚卸で50万円もの欠損を発生させてしまったのです。
棚卸業務を担当したのはM君でした。
抑えられない感情からM君を叱責してしまう
欠損50万円・・・
考えられない!何かの間違いだ!
結果を聞かされ、クゥーちゃんはその事実を受け入れることができませんでした。
会社の営業利益を50万円も損失させるという極めて重大な過失です。
当然、直属の上司からも責められました。
上司の言うことも当然だと思いました。二十数年のサラリーマン人生において、こんな巨額の欠損を出したのは初めてでした。
実は棚卸の日、愛知の実家でどうしても外せない用事があり、帰省するために休暇をとりました。
棚卸業務を部下のM君へ任せることには、かなり不安がありましたが、経験はあると言っていたので、なんとかなるだろうと甘い考えでいたことも事実でした。
しかし、こんなことを上司に話しても言い訳にしかなりません。結果が全てですから。
ひたすら、「申し訳ございません」と連呼することしかできませんでした。
始末書の提出と原因の調査を命令され、上司から解放されたクゥーちゃんは、M君のもとへ向かいました。
この時、上司からの激しい叱責を受けていたクゥーちゃんは、今回の結果に対し、自責(じせき)で考えなければならないと頭では分かっていながら、叱責されたストレスからM君に対して同じように叱責をしてしまったのです。
頭に血が上っていたとはいえ、決して言ってはいけない一言を言ってしまいました。
一瞬、M君の顔色が変わったのことに気づいたのですが、この時は自分自身に歯止めが効きませんでした。
自分で聞いておきながら、思わず絶句してしまいました。
もうこの子は、発達障害で間違いないと、この時確信しました。
同時に、
この子の両親は気づかなかったのか?教科書を全教科毎日持っていくなんて明らかに変だろ!
それとも、発達障害とわかっていて、そうさせていたのだろうか?
会社の人事の人間は、入社試験の時に分からなかったのか!なんでこんな子を会社に入れてしまったんだ!
疑問と苛立ちが交錯していました。
彼が発達障害ならば、これ以上M君を責めても不毛なだけだと思いました。
今回のことも仕方がないことです・・・
彼は障害者なんですから。
肩を落としてその場を去るM君を見送った直後、自部署の部下が話しかけてきました。
やれやれ、どうしたものか・・・
頭を軽く掻きながら、
もう自分一人でかかえていても何も解決しないな・・・
周りを巻き込むしかない・・・。
そう考えたクゥーちゃんは上司へ相談することを決意しました。
上司を巻き込み、産業医へ相談する
翌日、クゥーちゃんは、M君のことを事業所の所長へ相談しました。
欠損のことで叱責を受けた直属の上司ではなく、事業所の最高責任者である所長にです。
この先、M君の行動が原因で何か不祥事が起きてしまった場合のことを考え、そうすることにしました。
サラリーマン人生において、仕事上で問題が起きた時に、上司を巻き込むという行為は、
自分の身を守るために非常に大切なことです。
巻き込むと言うと、聞こえは悪いかもしれませんが、
報告し、相談しておくことによって上司に問題を共有してもらうのです。
問題を共有した以上、上司も問題解決に対して何かしら行動を起こさなければいけませんし、
事件が起きた時の責任も共有することになります。
これが、何もしないで問題が起きてしまった場合、
必ず、
「こうなる前になんで相談しないんだ!」
と言われ、責任は100%自身に降りかかってきます。
所長に、M君のことや今回の棚卸の欠損について包み隠さず報告し相談しました。
所長「君の言いたいことは理解したから。本人にとってもデリケートな問題だと思うし、まずは産業医に相談してみることにしよう、いいね?」
所長の言葉を聞いて、少しほっとしました。
これでなんとかなる!
事態は良い方向へ向かうはず・・・
しかし、
この問題は、そう簡単には解決しなかったのです。
次回、最終回へ続きます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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