みなさん、こんにちは、
クゥーちゃんです。
みなさんは発達障害っていう言葉をご存じですか?
お子様のいる方は、この言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
発達障害とは、脳機能障害の一種のことを言います。
この障害は、一生にわたって継続するものであり、世界的な統計では100人に数人の割合で生じる障害です。(世界各国によって統計方法がまちまちで1%~11%と様々)
今回は、発達障害の部下を持った経験のあるクゥーちゃんの体験談を交えながら、発達障害について、数回に分けて書いてみようと思います。
部下M君との衝撃の出会い
クゥーちゃんがM君と出会ったのは、静岡の事業所に赴任して半年が過ぎたころです。
転勤した部下の後任として、M君が赴任してきました。
着任前にM君とは電話であいさつを交わしたのですが、言葉づかいも丁寧で、真面目で
しっかりとした印象を受けました。
年齢は23才.で高卒入社、今年で入社5年です。
一通りの業務は経験しており、仕事は無難にこなすことができるようです。
若年の部下と聞き、少し不安があったのですが、
「新入社員じゃないんだし、大丈夫だろう」 と彼の着任日を心待ちにしていました。
ところが!
事件はM君の着任日の前日に起きました。
朝、クゥーちゃんが出社すると、仕事場に見知らぬ人影が!
近づいていこうとすると、人影は足早にこちらへ向かってきます。
「はじめまして、Mと申します。」
心の準備ができていないクゥーちゃんは、思わず、
たどたどしく返答するM君は、まるで幼児のようでした。
要するに、部下不在で職場が大変だろうと思ったM君は着任前に仕事をしにきたわけです。
これは、美談に聞こえますが、正直言って、ありがた迷惑な行為です。
過重労働やサービス残業が問題視されている今、M君の好意に甘えてしまい仕事をさせてしまったら・・・
直属の上司であるクゥーちゃんは間違いなく、懲戒処分になっていたでしょう。
クゥーちゃん「M君、その気持ちだけありがたく受け取っておくから。今日は帰りなさい。明日から頑張ってお願いしますよ~!」
子供に諭すようにM君へ言うと、
M君はなんだか寂しそうに職場を後にしました。
この彼との出会いは、クゥーちゃんにとって、ある種の違和感を感じた衝撃的な出会いでした。
この違和感の正体が何なのか?
この時はまだわかりませんでした。
確かに、彼のとった行動は、ある意味、思いやりがあり、人情味のあるものです。
しかし、
彼の行動の動機は、それとは違う何か得体のしれない衝動からくるものに思えたからです。
大人の発達障害?
さて、翌日からM君との仕事がスタートし約2週間がたったのですが、その仕事ぶりは、
若いだけあって動きも俊敏!
若年の部下は何人か持ったことがあるのですが、その中でもかなり優秀なのでは?
と、最初のうちは感じていました。
勤務態度も真面目ですし、仕事にも意欲的だったことから、クゥーちゃんの部署における商品の発注業務の一部をまかせることにしました。
しかし、
発注をまかせて、すぐに問題が起きました。
商品調達部の方から連絡があり、イベントで販売する商品の発注がされていないとのこと。
M君が担当している商品です。
連絡をくれた調達部の方へお礼と謝罪をし、無理を言って商品を入れてもらうことになりました。
そのことをM君へ伝えると、
M君「すいません、見落としていました・・・」
まぁ、ミスの一つや二つは誰にでもあることですし、今後は気を付けるようM君へ指導して、その場を終えることにしました。
しかし、これを契機にさまざまな問題が起きたのです。
みなさんはルーティンワークという言葉をご存じですか?
ルーティンワーク・・・・毎日あるいは毎月決められた手順で行われる業務。
ルーティンワークとは、その内容は違えど、世界中の全ての企業に存在する必須の業務です。
例えば、製造業の職場において、
①朝、製造ラインの機械の電源を立ち上げる。
②機械が正常に稼働しているか点検する。
③正常な稼働を確認した場合、所定の書類に確認済のチェックを入れる。
④製造を開始する。
といったような、業務を安全・正確に遂行するために、毎日日課として行う業務のことを指します。
こういった作業に相違工夫は必要ありません。
毎日、繰り返し行うことによって、自然と体に身についてしまうからです。
しかし、
M君は、このルーティンワークにおいて、毎日、必ずミスをするのです。
入社5年目で、これは明らかにおかしい・・・
クゥーちゃんは、とある日の夜、実家の奥さんへ相談してみることにしました。
電話を切った後、早速調べてみることにしました。
発達障害と確信できない???
発達障害について、ネットや書籍などで調べてみたのですが、
発達障害というのは
・自閉症スペクトラム(ASD)
・注意欠如多動性障害(ADHD)
・大人のLD(学習障害)
など、さまざま障害があり、それらが複合することが多く、
正直、素人が判断するなんて不可能だと思いました。
ただ、それぞれの障害の特性とM君の行動を照らし合わせていくうちに、
思い当たることが次々と出てきました。
①1対1で話していても相手の話についていけない
☆口頭で業務命令を伝えても、少し手順が複雑だったり、新規の取り組みなどは、一度で理解できないことがありました。
②注意していても、何かをし忘れたり、何かをし間違えてしまう
☆先にも書いたルーティンワークのし忘れについて、何度も注意しました。
本人も気にして、ミスしないように努力していましたが、同じミスを何度も繰り返していました。
③二つ以上の仕事や作業をこなそうとすると、どうしても両方とも中途半端になってしまう。あるいはどちらかをすっかり忘れる。約束やすべきことをメモをしていても忘れてしまう。
☆あまりにもミスが多いので、忘れないようにメモをしなさいと指導したのですが、それでも忘れてしまうことが多かったです。
④後先考えずに、行動・決断してしまう。
☆ミスが多いわりに、上司であるクゥーちゃんに相談もせずに直観的に行動・決断してしまうことが度々ありました。これには本当に困りました。一度、イベントで販売する商品を、M君が勝手に販売予定額の3倍発注してしまい、大量の不良在庫をかかえることなってしまったこともありました。
⑤コミュニケーションがうまくできない
☆M君が彼の直観で行動してことについても、何か理由や動機があるはずです。その理由をM君に尋ねてもはっきりした返答が返ってくることは皆無でした。多くの場合は「・・・・」無言になってしまいます。会話する時も目を合わせてはくれません。まるで、先生に怒られた小学生のように感じました。
⑥偏食がひどい。
☆昼休憩時、M君は毎日会社の近くのマクドナルドで昼食を食べていました。クゥーちゃんの知る限り、ほぼ毎日です。いくらなんでも、ちょっと変だなと思いました。
①~④は注意欠如多動性障害(ADHD)に見られる特性例、
⑤と⑥はアスペルガー症候群(AS)・自閉症スペクトラム(ASD)の特性例です。
これだけ当てはまっているのですから、M君は発達障害で間違いないと思いかけたのですが、
クゥーちゃんは専門医はないので断定はできません。
ちょっと忘れっぽい偏食家の若者かもしれないし・・・・、
M君を発達障害だと仮定して、
直属の上司であるクゥーちゃんが、
一体何をすれば?何をしてあげればいいのだろう?
おせっかいにも、
仮に何かをしてあげて、逆に人権問題で訴えられてもなぁ・・・
こういったデリケートな問題に関しては、慎重に対応しないと大変な問題に発展する可能性があることは、経験則から理解しているつもりです。
まぁ、彼の仕事をフォローをしつつ、もうしばらくは様子を見てみよう・・・
そう決めました。
しかし、この後、
とんでもないことが起きてしまい、なんとかせざるを得ない状況になってしまいます。
次回に続きます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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